賃貸でも電力会社は変えられる!?アパートでも電気料金は下げられます!

賃貸でも電力会社は変えられ!?アパートでも電気料金は下げられます!

新年明けましておめでとうございます。
2022年も変わらずご愛顧頂けますと幸いです。

さて新年一発目の記事は、当店のブログでは比較的珍しい入居者向けの内容になります。

今では聞きすぎて珍しい響きでもなんでもなくなった「電力自由化」について。
一軒家にお住いの方にとっては、本当に自分の好きな様に電力会社が選べて、自分にとってベストな会社を選定出来る様になったのでとても有り難い話かと思います。

とはいえ、アパートやマンションといった賃貸物件にお住みの方にとっては、電力会社を変えること自体が不可能な物件もあります。
また、入居者の皆様も「電力会社って勝手に変えちゃっていいのだろうか?」「入居の時に契約した電力会社って変えられないよね」とお思いの方も多いかと思います。

この記事では、賃貸入居者の皆様のこれらの疑問にズバリお答えしていきます。

もちろん、入居者に関わることですのでオーナー様にとっても無関係ではありませんし、参考になる部分もあるかと思いますので、是非ご覧ください。

電気料金の月額平均は?

それではまず最初に、電気料金の実態についてお伝えしていきます。

総務省の家計調査報告によると電気料金の月額平均は、一人暮らしの場合5,852円、二人暮らしの場合9,559円、三人暮らしの場合11,024円・・・との事です。

正直な事を言うと、私はこれを見てまず率直な意見としては「そんなにかかる?」と思ってしまいました。
私の場合、妻と二人暮らしですが一人暮らしの平均の5,852円の請求書が届いたら「え!?今月こんなに使ったっけ?高い・・・」と思ってしまうレベルです・・・。

世の中には、とてつもなく電気を使って生活している方もいらっしゃると思いますので、そういう方々が平均を引き上げているのかな・・・?

すみません、脱線しました。

ともかく、電気料金って意外と高いんですよね。
賃貸に住んで家賃も払いながら、他の光熱費も払いながら、と考えると毎月毎月バカにならない支出です。

そこで、電力会社をご自身に合った会社・プランに変更することによってこの支出を抑えられるというのが、電力自由化の、我々の享受できるとても大きなメリットとなるのです。

参考(外部リンク):総務省統計局 家計調査

賃貸でも電力会社は変えられる

そもそも電力自由化は大規模工場などの一部の施設を対象に、2000年にスタートしました。
その後徐々に対象の範囲が広がり、皆様もご存知の通り2016年4月1日から一般家庭も含めた消費者が対象となりました。

さて本題の「賃貸でも電力会社は自由に変えられるのか?」という点ですが、結論から申し上げます。

賃貸でも電力会社は自由に変えられます

後述する一部の切り替えが出来ない物件を除き、基本的に入居者の自由に電力会社を切り替えることが可能です。

電力会社を変えるにはスマートメーターの設置が必要ですが、既に設置されている物件の場合とてもスムーズに切り替えることが出来ます。
スマートメーターが設置されていない場合でも、メーターは建物の持ち主や管理会社の管理ではないため、ご自身で勝手に手配して取り付けを行うことも出来ます。

ですので、基本的には入居者はご自身の都合でいつでも自由に電力会社を切り替えることが出来る、というのが結論です。

とはいえ、メーターの取り換えはオーナー様や管理会社に相談してからにしましょう

作業員も入りますので、場合によってトラブルに発展するケースもありますし、棟内に通知を出す場合もあるでしょう。
なにより敷地内の設備が変わるので、もし皆様がオーナーの立場であれば、知っておきたいと思うのが当然であることが分かるかと思います。

賃貸で電力会社を変える方法

それではここからは、実際に電力会社を切り替える手順についてお伝えしたいと思います。

電力会社の選定

まずは当然と言えば当然ですが、電力会社の選定です。
今までより安くなりそうな電力会社を比べて選定してみて下さい。

例えば、ドコモ・ソフトバンク・auの様な、ご自身でお使いになっている携帯電話のキャリアの電力会社を選択することで、携帯電話の料金がお得になったりしますので、是非検討してみましょう。

切り替える電力会社に申し込み

乗り換える電力会社が決まったら申し込みです。

申し込む前に、必要な書類などを準備しておくとスムーズですよ。

具体的には、検針票(現在のお客様番号や契約者名義等の確認のため)や、切替先の支払い方法次第ですがクレジットカード等です。
申し込み方法は、書面やweb等、電力会社によって異なります。

ちなみにですが、今の電力会社の解約の手続きは必要ありません。

スマートメーターの設置

今お住いの物件にスマートメーターが設置されていないのであれば、お申込み後スマートメーターの設置工事が必要になります。

スマートメーターは通信機能を持った新しいタイプのメーターで、表示がデジタルである他、皆様がPCやスマホで電力の使用量を見ることが出来るといった特徴があります。

尚、スマートメーターの設置工事の費用は原則かかりません。
場合によって付帯工事が必要な場合、費用が発生するケースもありますので、事前にしっかり相談して下さいね。

利用開始

スマートメーターの準備が整ったら、いよいよ利用開始です。

電力会社の切り替えに要する期間は、スマートメーターの交換工事が必要な場合は2週間程度、交換工事が不要な場合は4日程度が標準的であると言われています。
(切替の申し込みが多い時期等、タイミングによってはもう少し時間がかかるケースもあります。)

電力会社の切り替えについて、経済産業省でも簡単にまとめてありますので、参考にしてみるといいかもしれません。

参考(外部リンク):経済産業省資源エネルギー庁 電力会社を切り替えるには?

電力会社を変えられないケース

ここからは、電力会社を変えることが出来ない代表的なケースを2つご紹介します。

オーナーさんが一括で払っている

まず一つ目に、オーナーさんが棟内の電気料金を一括して支払っているケースです。

具体的には、「電気代が無料であったり、定額の想定電気料金をそもそも家賃に含んでいる」という場合と、「単にオーナー様が一括して払っていて、家賃と一緒に合わせて引き落とし(振り込み)」という場合があります。

前者の場合は、そもそも電気代がかからなかったり定額であるためご自身で電力会社を検討する必要はありません。
後者の場合でも、オーナー様の契約している電力会社の契約が適用され、自由に変更することは出来ません。(契約名義も入居者ではないため、切替自体が出来ない)

高圧一括受電

二つ目に、お住いの物件の契約が「高圧一括受電契約」であるケースです。
高圧一括受電契約とは、集合住宅などにおいて各戸が各々電力の契約をするのではなく、一棟まとめて単一の電力契約する形態です。

この場合一棟丸々まとめての契約ですので、当然入居者がそれぞれ電力会社を選択することは出来ません。

ただし、高圧一括受電契約の場合、個々の電力契約に比べてそもそも電気料金が安いという特徴があります。
電気料金の節約の為に電力会社を選ぶ必要は、そもそもありません。

ちなみに、今お住いの賃貸物件が高圧一括受電なのかどうかを調べるには、管理会社に問い合わせしてみるのが最も手っ取り早いかと思います。
この他、毎月届く検針票の契約種別に「高圧」と書いてあるかどうかで確認することも可能です。

まとめ

今回は、特に入居者に向けて電力自由化についてお伝えしてきましたがいかがでしたでしょうか?

賃貸物件にお住いの皆様も、一部のケースを除き基本的には自由に電力会社を選択することが出来ることがお分かりになったかと思います。
とは言え、先にお伝えした通りトラブルを予防する意味でも、オーナー様や管理会社にはきちんと相談しながら電力会社を切り替えることをオススメします。

尚、当店のブログでは普段は主に賃貸オーナー様に向けたお役立ち情報を中心に発信しております。
この記事に訪問して頂いたオーナー様や、賃貸経営・賃貸管理の裏側等を知りたい方は、是非この他の記事も参考にしてみて下さい。

最後までお付き合い頂きありがとうございました。

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