シェアハウス経営のメリット・デメリットを解説!人気物件のコンセプトは!?

シェアハウス経営のメリット・デメリットを解説!人気物件のコンセプトは!?

シェアハウス経営ってどうなの?

近年、少しずつ認知が広がり、若者を中心に緩やかに人気を獲得しつつあるシェアハウスですが、今回この記事ではシェアハウスの経営について触れていこうと思っています。

シェアハウスというと、某恋愛バラエティ番組のオシャレな感じだったり、様々なドラマで青春模様・恋愛模様が描かれ、憧れを感じる方も多いでしょう。

当然、実際経営する上では(住む上でも)、煌びやかな事ばかりではなく、トラブルも勿論ありますし、それをしっかり解決させるのは経営者の責任です。

現状シェアハウス自体の数も少ないですし、そのメリットやデメリット・注意点などを聞きたいと思っても、身近にシェアハウス経営に携わっている人がいないのが普通でしょう。

そこで今回、プロの賃貸経営コンサルタントの立場から、大まかにではありますがメリット・デメリットについて解説します!

更に、人気のシェアハウスのコンセプトや、今後更に人気が出るであろう注目のコンセプトについても少しだけお話ししようと思います!

それでは本題へ、いってみましょう~♪

ちなみに・・・
シェアハウスとルームシェアの違い

「シェアハウス」と「ルームシェア」は似ているようで違います。その違いは誰と契約するのかという点です。

シェアハウスでは入居者それぞれと賃貸借契約を結ぶのに対し、ルームシェアは契約者は1人です。ルームシェアの場合、ほとんどの場合が賃料をシェアして安く済ませたいという目的で、契約者が同居人を探していくケースが多いようです。



シェアハウスのメリット・デメリット

シェアハウスには経営する上でも、住む上でも様々なメリット・デメリットが存在します。

シェアハウス経営を始めたい方も、住んでみたい方も、まずはこれからお伝えする内容をよく理解し、しっかり検討をしてみてください。

シェアハウスのメリット

シェアハウスのメリットについては、裏返すとデメリットとなり得るものがかなり多いです。

実際にどういったメリットがあるのか見ていけば分かってくるでしょう。それでは、まず一つ目。

・収益性を上げられることがある

経営を行う上で最も大事なポイントをまず最初にご紹介します。

これは正直「計画による」といった部分もかなり大きいのですが、具体的に数字を見て考えていきましょう。

例えば、4LDKくらいの戸建てを建設できるような土地で、戸建てを貸した場合の想定月額賃料が15万円、ここで4人入居できるシェアハウスを建築して貸し出した場合の想定月額賃料が5万円×4人=20万円、といった風に収益面でメリットが出せる可能性があります。

ここで気を付けなければならないのは、エリアニーズや市場性をしっかりと理解して実行しないと、シェアハウスにしたことで損をするケースも充分あり得る、という点です。
きちんとした調査の元、計画を進めましょうね!

・空室リスクを下げられる

そして上記した「収益性を上げられることがある」とも繋がりのある部分なのですが、貸し家等を経営するよりも空室リスクが下げられます。

貸し家の場合、1世帯退去したら賃料収入はいっきに0%になるわけですから、リスクを分散できることはシェアハウスの大きなメリットの一つですよね。

・初期投資費用を下げられる

これはアパートと比較した場合の利点です。

キッチン、浴室、トイレ等の設備を共用することの多いシェアハウスでは、各居室に生活上必要な設備を全て設置しなければならないアパートと比べて、建築時の設備に対する初期費用を抑えることが出来ます。

ただし、通常のアパートを経営する場合と比べて、賃料は安く設定しなければならないことがほとんどです。
出資と収益のバランスをしっかりと見て検討しましょう。

中古戸建をリフォームしてシェアハウスとして運用する場合も、間仕切りの調整や各部屋の鍵の設置などは必要になってきますが、設備投資費用は抑えることが出来ます。

・住む方のメリットは・・・?

簡単にですが、住む場合のメリットについても触れておきましょう。

真っ先に出てくるのはやはり「賃料が安く済むこと」でしょう。上でもお伝えした通り、通常のアパートよりも賃料が安いことがほとんどです。

人によっては、一人で住むのが寂しいという方もいらっしゃるでしょう。
防犯面でも一人暮らしよりも安心です。
また、後程触れる予定ですが、「コンセプト物件の場合、同じ目的や目標を持った仲間と生活を共にできる」ことも魅力の一つです。

シェアハウスのデメリット

・収益性が下がる場合もある

これは、上記した収益性を上げられる、と矛盾する様ですが、そうではありません。

シェアハウスのニーズのあるエリアで、市場性にあったシェアハウスを経営しないと、「一人も入居希望者が来ない」ということになりかねませんし、そうなったら賃料は大幅に下げざるを得ません。

やはりシェアハウスは賃貸不動産の中では、まだまだ圧倒的にマイノリティですから、しっかりと計画性を持って経営をしなければなりません。

・住民間トラブル

住民間のトラブルについては、想像の付いた方も多い事でしょう。

通常のアパートや戸建て住宅に比べ、近隣住民(というより、ほとんど同居人ですが・・・)とのトラブルは深刻になりがちです。住民同士で解決すべき問題がほとんどではありますが、オーナー様が仲裁に入らなければならない様なケースもたまにはあるでしょう。

なにより問題なのは、トラブルが深刻化しやすいため、住民の入居期間が短くなりがち、ということです。

・管理委託料が高い

上気した通り、トラブルもやはりありますし、現状まだまだレアなシェアハウス。
やはり基本的には専門の管理会社に管理を委託するのが正解かと思います。

ですが、やはり少数派なため、管理会社の管理委託費用は、通常のアパートマンションの管理会社の委託費用よりも高い傾向があります。
数が少ないもので利益を取っていかなければいけないので、これは致し方のないことではありますが、経営をする立場からするとやはりデメリットです。

また、やはり少数派だからこそ、入居者募集業務において通常のアパートと違ったノウハウや営業スキームがあり、ここも管理料が高くつく要因の一つではないでしょうか。



コンセプトシェアハウス

ここまで、シェアハウス経営のメリット・デメリットをお伝えしてきましたが、ここからは「コンセプト物件」について、少しだけお話ししようと思います。

シェアハウスは、その住民間の距離の近さから、同じコンセプトに魅かれて集まった住民たちが揃った方が、経営が上手く行く傾向が強いです。

コンセプトとしては、私が今まで見聞きしてきた中で言うと例えば、「女子大生専用(寮に近い?)」「役者を目指す人・劇団員等専用」「防音完備で音楽をする人専用」「シングルマザー向け」「語学やITなど、何かを学ぶことを目的としている」などなど、ターゲット層を比較的広く設定したものから、絞り込んだものまで多種多様です。

特に、学びをコンセプトとしている物件で、定期的に講師を呼んで講習会をしていたりする物件もあり、目標に向かって努力をする方々にとって魅力的なコンセプト物件も存在します。
(こういった場合、シェアハウスですが通常のアパートよりも賃料が高く設定されているケースも多々あります。それでも引く手数多の超人気物件だったり・・・)

そして今私が特に注目しているシェアハウスは「ゲーマー向けシェアハウス」です。

e-スポーツが注目され、いずれはオリンピック種目にもなるのではないかと噂されるほどの盛り上がりを見せている昨今、プロゲーマーも増えてきましたし、なりたい職業として挙げる子供たちも増えてきています。

また、プロを目指さなくとも、思いっきりゲームをやりこんだり、ゲームプレイを配信したい、というニーズは年々急速に高まってきており、e-スポーツ周りの市場はまだまだ拡大する様に思えます。

そんな中、ゲームをプレイするのに最適な通信環境や、PC・ゲーム機などを完備し、ゲームを本気でプレイする仲間たちが集うゲーマー向けシェアハウスは、今後更に注目されていく賃貸物件の形態の一つではないかと考えています。

どんなものか気になった方は、CyAC(サイアック)さんの運営するTokyoゲーミングシェアハウスのサイトを覗いてみると面白いかもしれませんよ!

Tokyoゲーミングシェアハウス(外部サイト)

配信環境まで完備されていて、とても興味深いですね!



シェアハウス経営のポイント、まとめ

さてそれでは、これまでの内容を踏まえ、シェアハウス経営を始める上でのポイントをお伝え致します。

ポイント

1、コンセプト決め

まず第一に、どういったコンセプトのシェアハウスを経営したいのかを考えなければ話は始まりません。

当然経営ですから、「どういったコンセプトであれば上手く利益を出していけるか」という視点が必要です。

2、エリア・土地選び

シェアハウスを経営する上で最も大事なポイントかもしれません。

シェアハウスは比較的若い世代が選ぶ傾向があります。
ですので、やはり若者の集まるエリアや、都市部へのアクセスの便利なエリアでないと成り立たないことがほとんどでしょう。

コンセプトによっては、そのコンセプトがウケるエリアとウケないエリアがありますので、ここにも注意が必要です。

3、入居者の選定にも注意を払う

ここまでもお伝えしてきた通り、シェアハウスは他の一般的な住居の形態に比べ、住民間の距離がとても近いことが特徴です。

ですので、トラブルメーカーになりそうな人ではないか、今いる入居者と上手くやれるかどうか、物件のコンセプト・入居者と同じ方向を向いているのか、等々、他のアパートよりも注意を払う必要があります。

内見時に入居者と顔を合わせることが出来たりすると良いかもしれません。

まとめ

最後にシェアハウス経営のメリット・デメリットをまとめます。

シェアハウス経営のメリット

・エリアや計画にもよるが収益性が上げられる

・貸し家などよりも空室リスクを下げられる

・初期の設備投資費用を抑えられる

・入居者にとっては、同じ目標や目的を持った仲間と生活を共にできる

シェアハウス経営のデメリット

・計画性を損なうと大きく収益性が下がる

・住民間トラブルが深刻化しやすい

・管理委託の手数料が高い

シェアハウス経営を始めるためには、通常のアパート・マンション以上にしっかりした戦略を立てることが求められます。

その場所でホントに良いのか?

このコンセプトは需要があるのか?

他の計画に比べ、どれだけの収益性が得られるか?

色々と悩むことも多いかと思いますが、迷っているなら是非、私に一緒に悩ませてください!
当店は、相談無料の賃貸経営コンサルティングです!

計画自体の見直しも含め様々な可能性を考えて、少しでも皆様の賃貸経営がより良い方向を向くように誠心誠意アドバイス致します!

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